京都市上京区のブランディング・デザイン会社 | 株式会社ウォークアンドドロー

  • インスタグラムへのリンク
  • コンタクトへのリンク

BLOG

前回の記事に続き、今回はWEBサイトと撮影費について。

WEBサイトがどのような仕事で構成されているか、写真一枚撮るのにどれだけの人が関わっているのか等少しでも知っていただけるように紹介していきます。既に説明不要な方は、弊社のデザイン料の設定及び契約の方法についてをご覧ください。

  1. WEBサイトの制作と運用に必要な主な要素
  2. 写真、動画撮影費の内訳
  3. 終わりに
WEBサイトの制作と運用に必要な主な要素

WEBサイト(ホームページ)を作る際、運用する際の、主な工程と必要となる契約等を紹介します。デザインの構成に関する説明は上記のデザイン(紙媒体)の主な構成をご参照ください。

ドメイン・サーバーの契約

まずウェブサイトの住所にあたるドメイン、土地にあたるサーバーを各ドメイン及びサーバー会社と契約します。ドメインはドメインの種類、契約年数、サーバーはサーバーの容量等で値段が変わります。

サイトマップの制作

サイトマップとはサイト全体のページ構成を地図のように一覧で記載しているページのことです。サイトのデザインを始める第一歩として、どのような順序でページを辿っていくのかを決める作業です。

ワイヤーフレームの制作

写真、テキストなどの情報要素を「どこに・どう配置するか」を設計することで、構成の骨組みとなります。構成の内容をクライアントと確認する上で齟齬が内容確認するためにも大事な工程です。

モックアップとワイヤーフレームの制作

色や装飾、フォントなどワイヤーフレームをベースにデザインしていきます。デザインの検証に用いるのがモックアップ、モックアップに動きをつけて操作性の検証に用いるのがプロトタイプです。

コーディングの制作

デザインが出来上がり、モックアップやプロトタイプでの検証がおわればコーディングに入ります。通常のホームページにおけるコーディングとはマークアップ言語のHTMLとデザイン面を整えるCSS、動きのあるウェブサイトに必要なJavascript、Wordpressに使用するPHPなどが主となります。またウェブアプリケーションを制作する場合は、この他にruby on railsなどを使用することがあります。

保守管理

ウェブサイトはデザイン・コーディングを終えて終わりではありません。情報の更新、運用後にでてきた問題に対する改善、外部的要因のセキュリティ対応や各種アップデート対応など、時間とともに変化する環境に合わせて調整していく必要があります。

動画の制作

ウェブサイトと紙媒体の大きな違いは動画を掲載できることも一つです。写真やテキストでは表現しきれない内容を動画を通して伝えることも大切になるでしょう。Youtubeなどの動画投稿サイトにて投稿した動画を自社のウェブサイトに載せたり、トップ画面に写真の代わりにイメージ動画を背景で動かす仕様のサイトもあります。

SNSの活用と連携

各種SNSを使用してウェブサイトへの入り口づくり、またはLINEを活用した申し込み先の分散などSNSとの連携で顧客を集客するのも大切な要素です。ただし、SNSの活用には倫理感を持って望むことが大切です。せっかく作り上げた企業イメージを、SNSの運用一つで台無しにしてしまう事例も多々見受けられます。運用ルールを明確にしておくことが大事でしょう。

広告の運用

SNS広告やadsenseなど各SNSが提供している広告枠やgoogleの提供している広告枠に自社のサイトの広告を出して宣伝することも大事になります。特に、ショッピングサイトなどB to Cサイトではより多くの方に知ってもらう機会づくりが必要になります。

写真・動画撮影費の内訳

写真や動画は顧客にイメージを伝えるためな重要な要となります。一枚の写真が出来上がるまでに、関わる人や必要となる費用を紹介します。

カメラマン

紹介するまでもなく、写真・動画を撮る人です。フリーランスとして一人で活躍される方もいれば、アシスタントを複数抱えて大きな案件に関わる方もいます。大掛かりな撮影ではカメラマンを2名起用する場合もあります。イメージ撮影の場合は1日単位の撮影費、物撮りの場合は点数によって費用が変わります。遠方の場合は交通費や宿泊費も必要です。

スタイリスト

物のスタイリスト、フードスタイリスト、ファッションスタイリストと撮影内容に応じて、専門のスタイリストを起用します。ジャンルを横断的に活躍される方もいれば、専門に特化した方もいます。写真の世界感を作り出す重要な役割です。主に1日単位のスタイリスト費、物やフードのレンタル費用、運送費などが別途必要です。遠方の場合は交通費や宿泊費も必要です。

ヘアメイク

モデルを伴う撮影時にモデルの髪やメイクアップを担当する役割です。一日単位のヘアメイク費と、遠方の場合は交通費や宿泊費も必要です。

モデル

主にファッション撮影、各種イメージ撮影においてモデルを起用することもあります。一日単位のモデル費、また契約時の試用期間を超える場合は更新費用などもかかります。使用用途、使用期間を明確にして契約することが大切です。遠方の場合は交通費や宿泊費も必要です。

撮影スタジオ

撮影する場所です。白い空間で背景になにもない白スタジオ、空間の個性を活かしたハウススタジオと大きく2つに分けれます。時間単位での契約となり、最低使用時間が決まっている場合がほとんどです。依頼するカメラマンさん所有の自身のスタジオを借りることもあります。スチール撮影、動画撮影によって時間単価に変動があります。

アートディレクター

ここでいうアートディレクターの役割は撮影全体のイメージづくりの指揮をとります。クライアントとのヒアリング、各制作陣への指揮とイメージ共有する役割です。

感材費

主にフィルム撮影においてのフィルム代、印画紙代、現像代などの費用の総称です。昨今ではデジタルカメラでの撮影が主流のため少なくなりましたが、現在もデジタルでは出せない作家性を持つカメラマンさんに依頼する場合は、1日あたりの撮影費と別に感材費が必要です。

動画編集作業

動画の撮影した場合は動画の編集が必要です。予め決められた絵コンテを基に撮影を行い、編集を行う場合もあれば、ドキュメンタリー的に撮影して決められた時間に収めたり手法は様々です。カメラマンが編集者も兼ねる場合、撮影と編集が別れている場合もあります。費用は予めその難易度によって決めておくのが一般的です。

マネージメント費用

主にカメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、モデル、スタジオのブッキングからスケジュール管理などを行い、撮影時の進行管理などを行います。経験上デザイナーが行う場合が多いですが、クライアント自身で行う場合もあります。

フードの手配

撮影は長時間の及ぶことが多々ありますので、撮影スタッフの食事の手配を行うこともあります。基本的には撮影費用の内マネージメント費用として請求することが一般的です。

旅費交通費

各撮影スタッフを遠方から呼ぶ場合、または制作陣が遠方に遠征する場合は交通費、宿泊費が必要です。基本的には撮影費用の内マネージメント費用として請求することが一般的です。

ストックフォト

こんなイメージ写真がほしいけれど、撮影費用はかけられないという場合に便利なのがストックフォト(連ポジ)です。使用サイズ、サブスクリプション契約、または一部無料など様々な料金設定がありますので用途に合わせて選べます。

終わりに

前回の記事からこの記事でデザインの構成、ロゴ、WEBサイト、撮影に関して説明してきました。実際制作に立ち会わなければ、一枚の絵に対してどうしてこんなに費用がかかるのか疑問に思うこともあるかと思いますが、今回の記事が少しでも理解をいただく一助になれば幸いです。

次の記事では弊社のデザイン・ブランディング費用について簡単ながら説明させていただきます。

これからも株式会社ウォークアンドドローをどうぞよろしくお願いします。

株式会社ウォークアンドドローのウェブサイトでは、デザイン料の目安となる金額表を掲載しております(これはデザイン事務所では稀な事です)。

実際のところデザインの制作料金というのは外からみると不明瞭なことも多く、なぜこの金額になるんだろうと思われることも多いでしょう。また、金額が掲載されていない事で、依頼する上で不安を覚える方も多いかと思います。そういった疑問や不安な点を少しでも解消いただけるよう可能な限り説明していきます。デザインと呼ばれるものが、どのような制作工程を経ているのか、またはどのような仕事で構成されているのかをまず知っていただくことが大事だと考えています。今回の記事では主な制作工程、一つのデザインがどのような仕事の集まりで構成されているのかを紹介します。既に説明不要な方は、弊社のデザイン料の設定及び契約の方法についてをご覧ください。

  1. デザイン(紙媒体)の主な構成
  2. ロゴマーク・ロゴタイプの制作工程
  3. 終わりに
デザイン(紙媒体)の主な構成

デザイン費用について知るために、デザインがどのように構成されているのか説明します。まず紙媒体の場合の主な構成は内容です。

構成・編集

何を訴求するか、何を顧客(または読者)に伝えたいのかといった媒体を制作する上で起点となるのが構成です。その内容をどのような形で伝えるのかを考案するのが編集です。

アートディレクション

構成や編集を元に、ビジュアルの方向性を示すのがアートディレクションの役割です。伝えたいことのために、どのような写真やイラストにするか、レイアウトをどのように組み立てていくかを考えます。

デザイン(レイアウト・グラフィック)

構成や編集を元に、ディレクション方針に従って、写真やコピー、イラストを用いて、情報を整理してわかりやすく魅力的に伝える役割です。

写真

製品・サービスであれ訴求する際のイメージを顧客と共有し、ひと目で理解・共感を得るための役割を担うのが写真です。写真にはクライアントから提供いただく場合、新たに撮影する場合、レンタルポジ(ストックフォト)の大きく3パターンに別れます。

コピーライティング

製品・サービスの訴求点を一言で表すキャッチコピー、詳細を伝える本文、写真などの補足をするキャプションに別れます。コピー・テキストにはクライアント自身で書いていただく場合、コピーライターに依頼する場合と大きく2パターンに別れます。

イラストレーション

言葉や写真では上手く伝えられない説明や撮影が難しいシチュエーション、要となるキービジュアルを担うのがイラストです。イラストはイラストを新たに描く場合、ストックイラストを使用する場合と大きく2パターンあります。

印刷・プリンティングディレクション

紙媒体ですので、最終工程は印刷です。紙媒体といえど、パンフレット、DM、チラシ、ポスター、ダンボールなど幅広くあります。印刷費は納期、紙の種類、印刷部数、校正の有無(本紙校正・簡易校正)、特色の使用、など条件により大きく値段が変動します。昨今よく利用されているネットプリント、通常の印刷会社どちらにも利点があります。こだわりや難易度の高い印刷物にはプリンティングディレクションを担う役割も含まれることがあります。

上記のように、一枚(または一冊)の紙媒体に多くの技術が関わっています。プロジェクトの難易度によってデザイナー一人で遂行することもあれば、各専門職(カメラマン・イラストレーター・コピーライター等)とのチームを編成して制作にあたる場合があります。

ロゴマーク・ロゴタイプの制作工程

次にロゴマーク、ロゴタイプのデザインの制作に含まれる工程を紹介します。ロゴの制作はブランディングに関わることですが、ここではあくまでロゴ実制作に関わることのみ記します。

コンセプトワーク

ロゴを作る前に、まずコンセプトワークをします。クライアントとのヒアリングを基に、ロゴに内包する意味合い、目的など、ブランディングに沿ってコンセプトをまとめます。

ネーミング

まだプロダクトやサービスに名称がなければネーミングを考えます。プロダクトの役割、サービスに込めた想いなど、コンセプトワークに沿った形で考えます。注意すべきは商標登録の有無です。どれだけ素敵なネーミングができても、予定している事業の分類で既に同じ名称や似た名称が商標登録されている場合は使用ができません。トラブルの基になりますので、商標登録のことも頭に入れておきましょう。

ロゴタイプの制作

ロゴタイプとは、社名や商品名などを表す文字のデザインです。既製のフォントから組む場合も、一から作字する場合もあります。

ロゴマークの制作

ロゴマークとは、ブランドを識別するためのシンボルです。企業やプロダクトの理念を基に、ブランディングに沿った形で作られます。VIの要ともなります。ロゴマークに関しても、類似の形状の意匠が商標登録されている場合は使用ができません。単純図形の組み合わせや、人気のモチーフを基にしたマークの場合、既に他社で使用されていることもあるので、制作前の段階で調査する必要があります。

レギュレーションの制作

ロゴタイプ、ロゴマークの仕様書です。色、最小サイズの設定、ロゴ周辺の余白、ロゴマークとロゴタイプの組み合わせの決まりなど、ロゴを使用するにあたりの決まりごとを作ることで、誰がどの媒体に使ってもロゴのイメージを損なわないようにするためのものです。

終わりに

簡単ながら、一枚一冊のデザインに含まれる構成内容、ロゴの制作工程について説明してきました。次回の記事ではWEBサイト、撮影費用に関する説明を行います。

これからも株式会社ウォークアンドドローをよろしくお願いします。

株式会社ウォークアンドドローの代表阿部です。この度弊社のウェブサイトを公開いたしました。

弊社は元々、TripFrog Designという屋号で個人のデザイン事務所として2011年4月に創業いたしました。歴史に残る災害の後での独立となり不安でいっぱいでしたが、独立当初より東証一部上場企業(現プライム)から中小企業、個人の飲食店まで多くのクライアントに恵まれ、幸せなフリーランスの時間を過ごし、2021年に法人化。また、法人化を機に社名を株式会社ウォークアンドドロー(英名 WALK&DRAW Inc.)と変更しました。

  1. 社名の由来
  2. 事業の目的

社名の由来

2020年初頭から始まったコロナ禍以前は、年に一度海外を旅していました。旅する理由は様々ですが、現地で人々の生活に溶け込んでいるデザインを肌で感じ体験することで、画面越しではわからない実のあるデザインを学べることが多々ありました。そんな旅中に必ず行っていたことが、アーバンスケッチというジャンルのスケッチです。

歩くことで発見し、スケッチすることで観察する

アーバンスケッチとは特に型があるわけではありませんが、自分の足で歩き、魅力的な風景をみつけ、観察して描くことです。

会社名を考えていた時、ふとこのスケッチの行為を思いだし、WALKとDRAWという言葉が思い浮かびました。WALKには「歩む」「進む」「自ら足を運ぶ」という意味を、DRAWには「描く」「引き出す」という意味を見出し、これらはクライアントとデザインに向き合う中で私が大切にしていることと重なることに気づきました。

クライアントからデザインを依頼いただいた時、まず行うことはクライアントの事を知ることです。よほど遠方で無い限り、できるだけ現地に足を運び、クライアントからお話を伺いながら職場、仕事内容、人々の雰囲気とあらゆるものを観察します。そして、依頼に基づきお話を伺いながら、思いや個性、事業の目的などからクライアントの本質を引き出すことを大切にしています。

そのため、弊社のデザインへの姿勢とWALKとDRAWという言葉がぴったりだとの考えから、一風変わった名前ではありますが、社名をWALK&DRAWに決めました。

※WALK&DRAWは現在商標申請中です。

事業の目的

弊社は元々はデザイン事務所です。現在も紙媒体〜WEBまであらゆる媒体のデザイン制作を承っています。しかし、デザインのお仕事を引き受ける中で、上手くいく場合と上手くいかない場合があることを経験から学んでいます。それは、多くの場合適切なブランディングがされているか、また企業そのものがブランディングの必要性を理解しているか否かということになります。

企業がブランディングを行っていない場合、デザイナーは的のない相手にデザインを行うことになります。それは、一見優れたビジュアルを制作しても、作るたびに方向性がバラバラであったりデザイナーが変わればどこのブランドかわからない仕上がりのものとなります。

ではどうすれば適切なブランディングができるのか。私の考えでは、まず企業とデザイナー(アートディレクター)がパートナーとなり対話ができる環境を作ることです。企業がトップダウンでデザイナーに依頼し、裁量権の持つ相手とデザイナーとの対話がない場合、またデザイナーのセンスだけにすべて任せて投げてしまった場合はほぼ上手くいきません。ブランディングは企業とデザイナーがパートナーとなり、プロジェクトの始まりからブランディング構築(ブランドDNAの設定、VI制作、各種媒体の制作)を順をおって進めることが成功に近づくと考えています。

ブランディングを中心としたデザイン事務所へ

冒頭でも記した通り、弊社ではあらゆる媒体のデザイン制作を行っています。そして、これからはブランディングを中心としたデザイン事務所へと進む方針です。弊社は「問題を解決するためのデザイン」を事業に掲げており、問題を解決するためにはベースとなるブランディングから携わることが成果を上げる可能性が高いからです。とはいえ、デザイン単発のご依頼も引き受けながら、必要であればブランディングの必要性を提案させていただきますので、その点はご遠慮なく弊社にご相談ください。

ここまで記しましたが、そもそもブランディングとは何かの疑問の方も多いかと思いますので、弊社の考えるブランディングについては改めて記事を書く予定です。

ブランディング・デザインに不安や何から手を付けていいかわからない企業様はぜひご相談いただけますと幸いです。

株式会社ウォークアンドドローを今後ともよろしくお願いします。

arrowTOP