京都市上京区のブランディング・デザイン会社 | 株式会社ウォークアンドドロー

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前回前々回の記事を踏まえて、今回は弊社のデザイン料の設定及び契約の方法をお伝えします。

弊社では現在主なデザイン料のいただき方は大きく3つに分けられます。①.チラシやポスター、カタログなど制作するもの単体での契約、②.プロジェクト単位の契約、③. 継続的なデザイン制作及びブランディング構築に携わるリテイナー契約となります。

  1. 制作物単体での契約
  2. プロジェクト単位の契約
  3. リテイナー契約
  4. 終わりに
制作物単体での契約

一般的にデザインの依頼の多くが制作物単体契約かと思います。チラシ、ポスター、カタログが作りたい時に単発でご依頼をいただきます。それぞれ作る媒体、難易度、ページ数、制作期間など様々な要因で値段が変わるため、多くのデザイン事務所ではデザイン料金を掲示していることは稀です。

弊社ではできるだけデザイン料金を明示していく方針ですので、基準となるデザイン料金(外注費を除く)を目安ではありますが公開しております。金額自体はご要望次第で上下する要素はありますが、大凡な相場観は掴んでいただけると思います。

デザイン料を考える上で、弊社は過去にJAGDAが公開していた「制作料金概念規定」を参考にしています。

さらに料金概念の詳細が気になる方は以下のリンク先をご覧ください。

デザイン制作料とは、デザイン制作物の最初の打ち合わせから完成までに制作者が提供した役務(労働)への対価(作業料)と、制作のために実際に支出する経費(支出経費)および、完成した制作物がもたらすだろう付加価値の分け前(付加価値料)の3つを合計したものをいいます。

引用元:JAGDA 制作料金概念規定
プロジェクト単位の契約

プロジェクトの範囲や複雑さに応じて、一律に料金を設定する方法です。この方法は、固定予算を希望されるお客様や、製作範囲や期間が明確なプロジェクトに適しています。単体での契約との違いは、制作物事に見積もりを要望する必要がなく、時間のロスをなくし予算の設定が容易となります。金額の設定は、プロジェクト規模に応じて設定します。

リテイナー契約

リテイナーとは、継続的なデザイン作業に対する月額または定期的な料金のことです。継続的なデザインサポートを必要とするお客様に有益な契約です。弊社では年間契約でのデザイン・ブランディングのサポートを行っております。まずは単体契約またはプロジェクト契約でお互いの信頼を築いた後に、さらに継続的なサポートが必要な方にはリテイナー契約を結んでいただきます。(サブスクリプションのようなイメージが近いかと思います)

デザイン・ブランディングのサポートを量的な制限はなくご依頼いただけるので、企業として一貫したブランディング構築や販促展開が可能です。金額の設定は、販促の規模や量、企業の規模などにより設定します。

最後に

最終的に、デザイン料金の最適な価格設定は、特定のプロジェクトとクライアントのニーズによって異なります。プロジェクトの範囲、予算、クライアントにとってのデザインの価値などを明確に理解した上で、適正な料金を決定することが大切です。

今後とも株式会社ウォークアンドドローをよろしくお願いします。

前回の記事に続き、今回はWEBサイトと撮影費について。

WEBサイトがどのような仕事で構成されているか、写真一枚撮るのにどれだけの人が関わっているのか等少しでも知っていただけるように紹介していきます。既に説明不要な方は、弊社のデザイン料の設定及び契約の方法についてをご覧ください。

  1. WEBサイトの制作と運用に必要な主な要素
  2. 写真、動画撮影費の内訳
  3. 終わりに
WEBサイトの制作と運用に必要な主な要素

WEBサイト(ホームページ)を作る際、運用する際の、主な工程と必要となる契約等を紹介します。デザインの構成に関する説明は上記のデザイン(紙媒体)の主な構成をご参照ください。

ドメイン・サーバーの契約

まずウェブサイトの住所にあたるドメイン、土地にあたるサーバーを各ドメイン及びサーバー会社と契約します。ドメインはドメインの種類、契約年数、サーバーはサーバーの容量等で値段が変わります。

サイトマップの制作

サイトマップとはサイト全体のページ構成を地図のように一覧で記載しているページのことです。サイトのデザインを始める第一歩として、どのような順序でページを辿っていくのかを決める作業です。

ワイヤーフレームの制作

写真、テキストなどの情報要素を「どこに・どう配置するか」を設計することで、構成の骨組みとなります。構成の内容をクライアントと確認する上で齟齬が内容確認するためにも大事な工程です。

モックアップとワイヤーフレームの制作

色や装飾、フォントなどワイヤーフレームをベースにデザインしていきます。デザインの検証に用いるのがモックアップ、モックアップに動きをつけて操作性の検証に用いるのがプロトタイプです。

コーディングの制作

デザインが出来上がり、モックアップやプロトタイプでの検証がおわればコーディングに入ります。通常のホームページにおけるコーディングとはマークアップ言語のHTMLとデザイン面を整えるCSS、動きのあるウェブサイトに必要なJavascript、Wordpressに使用するPHPなどが主となります。またウェブアプリケーションを制作する場合は、この他にruby on railsなどを使用することがあります。

保守管理

ウェブサイトはデザイン・コーディングを終えて終わりではありません。情報の更新、運用後にでてきた問題に対する改善、外部的要因のセキュリティ対応や各種アップデート対応など、時間とともに変化する環境に合わせて調整していく必要があります。

動画の制作

ウェブサイトと紙媒体の大きな違いは動画を掲載できることも一つです。写真やテキストでは表現しきれない内容を動画を通して伝えることも大切になるでしょう。Youtubeなどの動画投稿サイトにて投稿した動画を自社のウェブサイトに載せたり、トップ画面に写真の代わりにイメージ動画を背景で動かす仕様のサイトもあります。

SNSの活用と連携

各種SNSを使用してウェブサイトへの入り口づくり、またはLINEを活用した申し込み先の分散などSNSとの連携で顧客を集客するのも大切な要素です。ただし、SNSの活用には倫理感を持って望むことが大切です。せっかく作り上げた企業イメージを、SNSの運用一つで台無しにしてしまう事例も多々見受けられます。運用ルールを明確にしておくことが大事でしょう。

広告の運用

SNS広告やadsenseなど各SNSが提供している広告枠やgoogleの提供している広告枠に自社のサイトの広告を出して宣伝することも大事になります。特に、ショッピングサイトなどB to Cサイトではより多くの方に知ってもらう機会づくりが必要になります。

写真・動画撮影費の内訳

写真や動画は顧客にイメージを伝えるためな重要な要となります。一枚の写真が出来上がるまでに、関わる人や必要となる費用を紹介します。

カメラマン

紹介するまでもなく、写真・動画を撮る人です。フリーランスとして一人で活躍される方もいれば、アシスタントを複数抱えて大きな案件に関わる方もいます。大掛かりな撮影ではカメラマンを2名起用する場合もあります。イメージ撮影の場合は1日単位の撮影費、物撮りの場合は点数によって費用が変わります。遠方の場合は交通費や宿泊費も必要です。

スタイリスト

物のスタイリスト、フードスタイリスト、ファッションスタイリストと撮影内容に応じて、専門のスタイリストを起用します。ジャンルを横断的に活躍される方もいれば、専門に特化した方もいます。写真の世界感を作り出す重要な役割です。主に1日単位のスタイリスト費、物やフードのレンタル費用、運送費などが別途必要です。遠方の場合は交通費や宿泊費も必要です。

ヘアメイク

モデルを伴う撮影時にモデルの髪やメイクアップを担当する役割です。一日単位のヘアメイク費と、遠方の場合は交通費や宿泊費も必要です。

モデル

主にファッション撮影、各種イメージ撮影においてモデルを起用することもあります。一日単位のモデル費、また契約時の試用期間を超える場合は更新費用などもかかります。使用用途、使用期間を明確にして契約することが大切です。遠方の場合は交通費や宿泊費も必要です。

撮影スタジオ

撮影する場所です。白い空間で背景になにもない白スタジオ、空間の個性を活かしたハウススタジオと大きく2つに分けれます。時間単位での契約となり、最低使用時間が決まっている場合がほとんどです。依頼するカメラマンさん所有の自身のスタジオを借りることもあります。スチール撮影、動画撮影によって時間単価に変動があります。

アートディレクター

ここでいうアートディレクターの役割は撮影全体のイメージづくりの指揮をとります。クライアントとのヒアリング、各制作陣への指揮とイメージ共有する役割です。

感材費

主にフィルム撮影においてのフィルム代、印画紙代、現像代などの費用の総称です。昨今ではデジタルカメラでの撮影が主流のため少なくなりましたが、現在もデジタルでは出せない作家性を持つカメラマンさんに依頼する場合は、1日あたりの撮影費と別に感材費が必要です。

動画編集作業

動画の撮影した場合は動画の編集が必要です。予め決められた絵コンテを基に撮影を行い、編集を行う場合もあれば、ドキュメンタリー的に撮影して決められた時間に収めたり手法は様々です。カメラマンが編集者も兼ねる場合、撮影と編集が別れている場合もあります。費用は予めその難易度によって決めておくのが一般的です。

マネージメント費用

主にカメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、モデル、スタジオのブッキングからスケジュール管理などを行い、撮影時の進行管理などを行います。経験上デザイナーが行う場合が多いですが、クライアント自身で行う場合もあります。

フードの手配

撮影は長時間の及ぶことが多々ありますので、撮影スタッフの食事の手配を行うこともあります。基本的には撮影費用の内マネージメント費用として請求することが一般的です。

旅費交通費

各撮影スタッフを遠方から呼ぶ場合、または制作陣が遠方に遠征する場合は交通費、宿泊費が必要です。基本的には撮影費用の内マネージメント費用として請求することが一般的です。

ストックフォト

こんなイメージ写真がほしいけれど、撮影費用はかけられないという場合に便利なのがストックフォト(連ポジ)です。使用サイズ、サブスクリプション契約、または一部無料など様々な料金設定がありますので用途に合わせて選べます。

終わりに

前回の記事からこの記事でデザインの構成、ロゴ、WEBサイト、撮影に関して説明してきました。実際制作に立ち会わなければ、一枚の絵に対してどうしてこんなに費用がかかるのか疑問に思うこともあるかと思いますが、今回の記事が少しでも理解をいただく一助になれば幸いです。

次の記事では弊社のデザイン・ブランディング費用について簡単ながら説明させていただきます。

これからも株式会社ウォークアンドドローをどうぞよろしくお願いします。

株式会社ウォークアンドドローのウェブサイトでは、デザイン料の目安となる金額表を掲載しております(これはデザイン事務所では稀な事です)。

実際のところデザインの制作料金というのは外からみると不明瞭なことも多く、なぜこの金額になるんだろうと思われることも多いでしょう。また、金額が掲載されていない事で、依頼する上で不安を覚える方も多いかと思います。そういった疑問や不安な点を少しでも解消いただけるよう可能な限り説明していきます。デザインと呼ばれるものが、どのような制作工程を経ているのか、またはどのような仕事で構成されているのかをまず知っていただくことが大事だと考えています。今回の記事では主な制作工程、一つのデザインがどのような仕事の集まりで構成されているのかを紹介します。既に説明不要な方は、弊社のデザイン料の設定及び契約の方法についてをご覧ください。

  1. デザイン(紙媒体)の主な構成
  2. ロゴマーク・ロゴタイプの制作工程
  3. 終わりに
デザイン(紙媒体)の主な構成

デザイン費用について知るために、デザインがどのように構成されているのか説明します。まず紙媒体の場合の主な構成は内容です。

構成・編集

何を訴求するか、何を顧客(または読者)に伝えたいのかといった媒体を制作する上で起点となるのが構成です。その内容をどのような形で伝えるのかを考案するのが編集です。

アートディレクション

構成や編集を元に、ビジュアルの方向性を示すのがアートディレクションの役割です。伝えたいことのために、どのような写真やイラストにするか、レイアウトをどのように組み立てていくかを考えます。

デザイン(レイアウト・グラフィック)

構成や編集を元に、ディレクション方針に従って、写真やコピー、イラストを用いて、情報を整理してわかりやすく魅力的に伝える役割です。

写真

製品・サービスであれ訴求する際のイメージを顧客と共有し、ひと目で理解・共感を得るための役割を担うのが写真です。写真にはクライアントから提供いただく場合、新たに撮影する場合、レンタルポジ(ストックフォト)の大きく3パターンに別れます。

コピーライティング

製品・サービスの訴求点を一言で表すキャッチコピー、詳細を伝える本文、写真などの補足をするキャプションに別れます。コピー・テキストにはクライアント自身で書いていただく場合、コピーライターに依頼する場合と大きく2パターンに別れます。

イラストレーション

言葉や写真では上手く伝えられない説明や撮影が難しいシチュエーション、要となるキービジュアルを担うのがイラストです。イラストはイラストを新たに描く場合、ストックイラストを使用する場合と大きく2パターンあります。

印刷・プリンティングディレクション

紙媒体ですので、最終工程は印刷です。紙媒体といえど、パンフレット、DM、チラシ、ポスター、ダンボールなど幅広くあります。印刷費は納期、紙の種類、印刷部数、校正の有無(本紙校正・簡易校正)、特色の使用、など条件により大きく値段が変動します。昨今よく利用されているネットプリント、通常の印刷会社どちらにも利点があります。こだわりや難易度の高い印刷物にはプリンティングディレクションを担う役割も含まれることがあります。

上記のように、一枚(または一冊)の紙媒体に多くの技術が関わっています。プロジェクトの難易度によってデザイナー一人で遂行することもあれば、各専門職(カメラマン・イラストレーター・コピーライター等)とのチームを編成して制作にあたる場合があります。

ロゴマーク・ロゴタイプの制作工程

次にロゴマーク、ロゴタイプのデザインの制作に含まれる工程を紹介します。ロゴの制作はブランディングに関わることですが、ここではあくまでロゴ実制作に関わることのみ記します。

コンセプトワーク

ロゴを作る前に、まずコンセプトワークをします。クライアントとのヒアリングを基に、ロゴに内包する意味合い、目的など、ブランディングに沿ってコンセプトをまとめます。

ネーミング

まだプロダクトやサービスに名称がなければネーミングを考えます。プロダクトの役割、サービスに込めた想いなど、コンセプトワークに沿った形で考えます。注意すべきは商標登録の有無です。どれだけ素敵なネーミングができても、予定している事業の分類で既に同じ名称や似た名称が商標登録されている場合は使用ができません。トラブルの基になりますので、商標登録のことも頭に入れておきましょう。

ロゴタイプの制作

ロゴタイプとは、社名や商品名などを表す文字のデザインです。既製のフォントから組む場合も、一から作字する場合もあります。

ロゴマークの制作

ロゴマークとは、ブランドを識別するためのシンボルです。企業やプロダクトの理念を基に、ブランディングに沿った形で作られます。VIの要ともなります。ロゴマークに関しても、類似の形状の意匠が商標登録されている場合は使用ができません。単純図形の組み合わせや、人気のモチーフを基にしたマークの場合、既に他社で使用されていることもあるので、制作前の段階で調査する必要があります。

レギュレーションの制作

ロゴタイプ、ロゴマークの仕様書です。色、最小サイズの設定、ロゴ周辺の余白、ロゴマークとロゴタイプの組み合わせの決まりなど、ロゴを使用するにあたりの決まりごとを作ることで、誰がどの媒体に使ってもロゴのイメージを損なわないようにするためのものです。

終わりに

簡単ながら、一枚一冊のデザインに含まれる構成内容、ロゴの制作工程について説明してきました。次回の記事ではWEBサイト、撮影費用に関する説明を行います。

これからも株式会社ウォークアンドドローをよろしくお願いします。

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